最終地点。

なんでだろうね。ボク達ってさぁ、随分と遠回りしちゃったんだろうね。

女の子のボクと男の子のアンタ。
そういう意識が芽生え始めた年頃から、色々と意見も考え方も違いが生まれて、ぶつかりあってばっかりだったね。

でもさぁ、お互いに彼氏や彼女は居てても、長続きはしなかったよね。

なんだかんだでお互いに意地の張り合いしちゃってただけみたい。

結局、ボクにはアンタが居なきゃダメで、アンタはボクが居なきゃダメなようだね。

もっと早く、お互いに自分の気持ちに素直になってければ良かっただけなのに、笑っちゃうよね。

女の子のボクの方から最後まで言わせる気なの？

茜色の空に重なる影が伸びている。

そこが長い時間をかけてようやく辿り着いた、恋人同士の最終地点。