ゴメンね。そしてありがとう。

あの、迷惑かけちゃってゴメンね。

アタシがドジって足を挫いたせいで、キミの自転車の後ろに乗せてもらって送ってもらうような羽目になっちゃって。

ホントならアタシの親に迎えに来てもらうのだけど、今日は二人とも夜中まで帰って来なくって困ってた所だったんだ。

持つべきは友達だよね。
だけど、キミの家ってアタシの家とは反対側でしょ。遠回りになっちゃうけど、良かったの？

アタシは後ろに乗っているだけだけど、キミは大丈夫なの？
疲れたりしてない？

ちゃんと後でお礼するからね。

ん、なに？
もうお礼なら十分に貰ってるから良いって、どういうコト？

あっ、エッチ。
仕方ないじゃない。キミは押してくれてるだけど、アタシを後ろに乗せているのだからキミの背中に腕を回して抱きついてないと危ないじゃない。

でも、キミだからだよ。そういうコトするのって。ホントにありがとう。
アタシはカレに聞こえないような小さな声でそう囁いた♪