あなたが羨ましいなぁ。

ねぇ、この前さぁ、あなたが格好いい男の子と楽しそうに手を繋いで歩いてるのを見かけたのだけど、彼氏なの？

いいなぁ。アタシもあなたみたいな彼氏が欲しいなぁ。

えっ、あなたの弟さんなの？
それでも、アタシには羨ましいよ。
アタシも弟がいるけど、たまに親子と間違えられたりするぐらいにまだまだ小さいしね。

アタシの方が羨ましいって？
歳が近いと生意気だし、アタシみたいに一緒にいる居るところ見られたりすると同じ様に勘違いされて困っちゃうんだ。

ねぇ、弟さんって彼女とかいたりするのかな？
えぇ～、あなたの弟さんってシスコンなの。
じゃ、アタシに紹介して欲しかったのだけど無理っぽいね。

えっ。紹介してくれるの？
その代わりにアタシにお願いがあるって何かな？
アタシに出来る事ならかまわないけど。

へぇ！
アタシの弟を紹介して欲しいって？
あの～、アタシの弟はまだランドセルを背負ってるぐらいだよ。
もしかして、アナタってそういう趣味の人？
まぁ、人の趣味はそれぞれだからアタシは何も言わないけどね。

じゃ、頼んだわよ。
今度の休みにあなたの家まで連れて来るから。