Locus ~stories ~

主にありふれたシチュエーションをモノローグみたいな感じの書いてるポエムです。

背中合わせから伝わるモノ。

ちょっと背中貸してくれないかな?

変なことなんてしないよ。
ちょっとアンタの背中に寄りかかるだけだからさぁ。

あたしはそう言ってスカートの中が見えないように手でスカートと足を抱え込むようにしながらしゃがんでアイツの背中に寄りかかった。

アンタって彼女って居んのかな?
居ないんなら、あたしがアンタの彼女になっても良いかな?

あたしは背中越しにストレートに自分の想いを告げた。
あのさぁ、こうしてたらあたし今とってもドキドキしてんのちょっとは分かるでしょ?
嘘でもからかっているんでもなくてマジの告白だって。

あたし、アンタとはずっと友達なんだって思ってたんだ。
でも、アンタが少しずつアタシの中で大きな存在になってきたの。
そんで気づいたんだ。
アタシはアンタが好きになってきてるっていう真実にさぁ。

だから、結果はどうであれこの想いはアンタにちゃんと伝えようって覚悟して来たの。

でも、まともにアンタの顔を見ては言えそうに無かったから、ちょっとだけこんな手の込んだ事をしちゃった。

背中を貸してくれてありがとう。
あたしの用はこれで済んだからと言いながらスカートに付いた草や土とかをポンポンと払いながら立つ。

するとアイツはアタシを背中からぎゅっとハグをした。

これなら自分の気持ちが分かるだろってアイツはアタシに言った。

アタシの告白に対して、アイツなりの答えなんだって分かった。

アタシはホントにアタシで良いのって聞くとアイツはアタシだからこんなのするんだと答えた。

アタシはありがとうって振り向いてアイツに言ったら、アイツはその言葉を言った直後にアタシの口をキスで塞いだ。