秋風に誘われて。
秋風に誘われて街をブラブラと歩いてる。
いつもならそんな事なんてあまりしないのに今日に限っては当てもなく出歩きたくなっちゃった。
ウインドショッピングを楽しんでると何処からかアタシの名前を呼んでる声が聞こえたけど気のせいなのかな?
気になって辺りを見渡すと知った顔が駆け足で寄ってくる。
アタシはアッと思いながら軽く手を降る。
その子は少し息を整えながら何してるのと話かけてきたから、天気も良いからちょっと散歩してるのと答える。
だったら、一緒に散歩しないってその子が聞くからアタシは別に良いよって言うとその子は嬉しそうに喜んだ。
しばらく二人で街を歩き回っていたらそろそろ時間だから言ってその子と別れた。
今思えばそれがカレとの初デートだったのも知れない。
きっとあの日に秋風に誘われなかったら、カレと出逢って付き合ってなかったんだろうなぁって思う。