えっ、あたし?
何か用かな?
あっ、もしかしてあの娘に告白するから呼んでくるの?
なら、ちょっと待っててくれる。
直ぐに呼んで来るからさぁ。
えっ、違うの?
だったら、何かな?
あたしに用があるなら早く言ってくれると助かるのだけど。
ちょっと待って。
アンタ、誰に言ってるの?
確かにあたし以外に告白される女の子は居ないよねって、えー、あたし?
アンタ、どこかおかしくない?
あっ、そっか。
誰かに無理矢理言わされてるとかでしよ。
誰が教えてくれる?
あたしからとっちめてあげるからさぁ。
はぁ? そんなんじゃない?
あの、マジであたしにコクってるの?
いきなり、そんなの困っちゃう。
あうっ、あたしなんかのどこか良いの?
アンタも知っての通り、女の子らしさなんてないよ。
うっ、それって誉めてない。
そんなに謝んなくていいよ。
ちょっと、あたしの頬をパチって叩いてくれる?
叩いたからってやり返したりしないから。
痛い。 夢じゃないは確かみたい。
ダメじゃないけど、あたし、初めてだから、こういうのってさぁ。
その、あたしで良いのならアンタとお付き合いしても。