Locus ~stories ~

主にありふれたシチュエーションをモノローグみたいな感じの書いてるポエムです。

えっ、あたし?

何か用かな?

あっ、もしかしてあの娘に告白するから呼んでくるの?
なら、ちょっと待っててくれる。
直ぐに呼んで来るからさぁ。

えっ、違うの?
だったら、何かな?
あたしに用があるなら早く言ってくれると助かるのだけど。

ちょっと待って。
アンタ、誰に言ってるの?

確かにあたし以外に告白される女の子は居ないよねって、えー、あたし?
アンタ、どこかおかしくない?

あっ、そっか。
誰かに無理矢理言わされてるとかでしよ。
誰が教えてくれる?
あたしからとっちめてあげるからさぁ。
はぁ? そんなんじゃない?

あの、マジであたしにコクってるの?
いきなり、そんなの困っちゃう。

あうっ、あたしなんかのどこか良いの?
アンタも知っての通り、女の子らしさなんてないよ。

うっ、それって誉めてない。
そんなに謝んなくていいよ。

ちょっと、あたしの頬をパチって叩いてくれる?
叩いたからってやり返したりしないから。
痛い。 夢じゃないは確かみたい。

ダメじゃないけど、あたし、初めてだから、こういうのってさぁ。

その、あたしで良いのならアンタとお付き合いしても。