だって、でも。
あっ、こうやってアナタと一緒に帰るのだなんて久し振りだね。
でも、どうしたの?
だって、アナタって彼女が出来てから、あたしと一緒にだなんて無かったのに?
あっ、そういえば彼女さんはどうしたの?
ほら、いつも仲良く一緒にいたのからさぁ。
えっと、それはゴメン。
あたしが聞いちゃマズかったかな?
でも、どうしてなの?
あんなにラブラブだったのに。
ふーん、それはお気の毒さまだったわね。
でも、アナタってかなり子供っぽい所があるから。
彼女に好かれようと背伸びしてたボロが出ちゃったんだろうね。
ん?
あたし?
端っからそんな相手いないよ。
それに気になる男の子は居たのだけど、その男の子に彼女が出来てからはちょっと疎遠になっちゃったしね。
あたし、アナタだって一言も言ってないわよ?
うふふ、でもそれ正解。
う~ん、それはちょっと待ってかな?
だって、ようやく諦めもついて気持ちの整理も終わった所だもん。
彼女に振られたから、直ぐにあたしってのもね。
バカ、だったら彼女が出来る前にそう言って欲しかったかな?
でも、ダメだっとは言ってないわよ。
さっき言ったでしょ。
今はちょっと待ってて。
彼女が出来て諦めをついた筈なのに。燻ってる想いはまだあるから。
うん、ゴメン。
今しばらくは友達のままでね。